3月に開幕する春の選抜甲子園。プロ野球も開幕し、3月は野球のニュースをよく聞くことになると思いますが、今回は2020年にドラフトで指名が期待される高校生について取り上げます!
今回、ご紹介するのは中京大中京の高橋宏斗(たかはし・ひろと)選手です!
高橋宏斗選手の球速・球種
愛知県の中京大中京高校に在籍する高橋宏斗選手は身長184センチ、体重75キロ、右投げ右打ちの投手で、オーバースローから最速148キロのストレートを投げ込みます。
昨年秋に行われた明治神宮大会で明徳義塾と対戦した時に自己最速148キロを記録しましたが、巨人スカウトのスピードガンは150キロを表示していたことから最速記録は正確な数字がわかりませんが、こちらでは球場の表示でご紹介しました。
常時140キロ前半の威力のあるストレートをコーナーに投げ分けることができ、時折シュート回転がかかることもありますが、高橋宏斗選手は「シュートするというより、食い込んでいく、良いイメージで捉えるようにしています」答えています。
変化球はスライダー、ツーシーム、カットボールを投げ分け、2年秋の県大会から投げ始めたツーシームを最も得意としていて、一般的なツーシームと違い、ボールをフォークボールのように挟んで投げています。
変化の仕方もフォークのように落ちていて、高橋宏斗選手はストレートを投げるイメージでツーシームを投げ、「落ちなくても少し沈んでバットの芯を外して内野ゴロを打たせる」と語っていて、高校生ながら自分の投球理論を確立させています。
変化球も素晴らしいものを持っている高橋宏斗選手ですが、「アウトローのストレートで見逃し三振を奪うのが理想。手も足もでないストレートを投げたい」とストレートに強いこだわりを持っています。
「野球選手は冬場に一番伸びる」とよく言われますが、冬場は試合がなく個々の技術を磨く大切な期間だと思いますので高橋宏斗選手が一冬超して、どんな投手に成長しているか非常に楽しみですね!
高橋宏斗選手の特徴
愛知県出身の高橋宏斗選手は小学2年の頃から野球を始めました。高橋宏斗選手には5歳年上の兄がいて、その影響で始めたそうですよ。
ちなみにお兄さんは伶介さんといい、豊田シニアで全国大会優勝を果たしているそうです。その後、慶応義塾高校、同大学を経て、一流企業に就職したそうです。
高橋宏斗選手は小学生の頃は主にセカンド・ショートとしてプレーし、小学6年生の時にドラゴンズジュニアに選抜され、高い守備力を評価され2番ショートとして活躍していました。
中学生の頃には兄と同じく豊田シニアでプレーし、チーム事情の為にピッチャーにコンバートされると、体の成長によって球速も上がり、最速は134キロをマークするとチームを全国16強にまで導き、リトルシニア台湾遠征のメンバーにも選ばれました。
高校は地元の中京大中京に進学し、1年夏からベンチ入りを果たし、2年生の春からエースとしてチームを牽引しましたが、2年夏は準決勝でその年に甲子園出場した誉高校に6.1回を投げて5失点で敗退してしまいました。
秋の大会では県大会5試合に登板し、東邦高校戦・愛工大名電との試合で9回を投げて0失点の好投を披露してチームを愛知県大会優勝・神宮大会出場に導きました。
神宮大会でも好投を披露し、高橋宏斗選手の好投のおかげで神宮大会初優勝を飾り、秋の大会通算成績は75回を投げて72奪三振、被安打42、15失点、防御率は1.68の好成績を収めました。
明治神宮大会優勝でブレークを果たしましたが、高橋宏斗選手は「自分が思っている以上の評価をされている、期待に見合うだけの結果を残したい」と謙虚に答えながら「世代NO.1投手を目指します」と語っています。
高橋宏斗選手の性格
高橋宏斗選手の性格ですが、非常に謙虚な性格のようです。
秋の神宮大会で明徳義塾と対戦した後に、馬淵史郎監督は「ストレートは(横浜高校当時の)松坂よりも上。球が低いし、スピードガン以上の球威がある。今年対戦した投手の中では一番」と相手エースを褒めたたえました。
しかしこのコメントに対して高橋宏斗選手は「馬淵監督のコメントは見ました。でも、そんな実力はないし、恐縮するだけです」と謙遜しました。
そのうえで高橋宏斗選手は「全体的にまだまだだと思います。その中で自分の長所はストレートだと思うので、この冬で5キロ~10キロ速くして常時140キロ後半を出せるようにしたい」とさらに高い目標を掲げました。
高校生でトップレベルにいながら周囲の評価に謙遜し、さらに高いレベルを目指す高橋宏斗選手は人として非常に優れた選手だと思いますので、今後の成長がさらに楽しみですね!
高橋宏斗選手の進路は大学?
最終的な目標はプロ入りですが高校卒業後は大学に進学し、東京六大学でプレーをしたいと語っているようです。兄と同じ慶応義塾大学に進学することを希望しているそうですよ。
大学でしっかりと力をつけていき、即戦力で活躍できるような選手に成長していきたいという思いがあるみたいですね。現時点では大学希望とのことですが、、夏の試合と結果を残す中で本人の意思も変わり、高卒での入団の可能性もあるかもしれませんね。
プロのスカウトも現段階でプロ入りを表明すればドラフトの中心選手、上位指名もあると太鼓判を押しています。
まとめ
春の選抜出場も確定し、神宮大会優勝校として注目を集める高橋宏斗選手は自己最速を大幅に更新する「155キロ」を目標に掲げて、日々トレーニングに励んでいます。
春の選抜がコロナウィルスの影響で中止になってしまいましたが、まだ夏がありますので、夏に向けて成長していってほしいですね。好成績を残しマウンド上で躍動する高橋宏斗選手を楽しみにしています!
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