セリーグで一番防御率が悪い球団といえばヤクルトスワローズが連想されますが、ヤクルトの本拠地、神宮球場はその構造から本塁打がよく出るため、投手陣の防御率にも影響を及ぼしています。
しかし、総合的視点で野球を分析するセイバーメトリクスの観点からヤクルトスワローズを見ると、ヤクルトの投手陣の成績はそこまで悪くありません。
球場のせいで、あまり良いイメージがないヤクルトスワローズですが、投手陣は豊富で優秀な選手が多い印象です。今回はそんなヤクルトスワローズで活躍の期待がかかる若手投手の3人を紹介します!
ヤクルトスワローズ2020年期待の若手投手は誰?ブレイクは確実?
久保拓眞
1人目の選手は久保拓眞(くぼ・たくま)選手です!
久保拓眞選手は1996年産まれの23歳、身長175センチ、体重75キロ、左投げ左打ちの中継ぎ投手で2018年に行われたドラフト会議でヤクルトスワローズから7位指名を受けて入団しました。

スリークォーターから最速143キロのストレートを投げ込み、変化球はスライダー、チェンジアップを投げ分けます。
佐賀県出身の久保拓眞選手は福岡県の自由ヶ丘高校に進学し、2年生の夏にはエースとしてチームをけん引して甲子園に出場しましたが初戦で敗退してしまい、3年生の夏には地区予選準決勝で敗退して2年連続の甲子園出場はかないませんでした。
高校卒業後は九州共立大学に進学し、1年生のころからエース級の活躍を見せて福岡六大学リーグMVPを獲得するなど、圧巻の投球を披露していましたが、3年生の秋、秋季リーグ戦で肘を痛め、その後1年間は満足な投球ができなくなってしまいました。
4年秋にマウンドに復帰し、明治神宮野球大会の出場を果たす復活を遂げ、福岡六大学リーグでは通算33試合に登板して14勝を挙げる活躍を見せました。
約1年間投げられない期間が続いたことからプロ入りできない可能性もありましたが、2018年のドラフト会議でヤクルトスワローズがキレのあるストレートと制球力を評価して7巡目で指名しました。
プロ入り1年目は2軍戦で42試合に登板し45回を投げて54奪三振、防御率2.78の成績を収め、左キラーとして1軍戦では16試合に登板し11イニングを投げて11個の三振を奪う活躍を見せました。
大学時代の肘の怪我など、気になるところはありますが、プロ入り1年目からしっかりと結果を残し、中継ぎとしてのポジションを確立し始めた久保拓眞選手が2020年シーズンは年間を通して1軍のマウンドに立ち続けてくれることを楽しみにしています!
清水昇
2人目の選手は清水昇(しみず・のぼる)選手です。
清水昇選手は1996年生まれの23歳、身長180センチ、体重80キロ、右投げ左打ちの中継ぎ投手で2018年に行われたドラフト会議でヤクルトスワローズから1位指名を受けて入団しました。

ロングリリーフもこなせる中継ぎ投手として活躍し、オーバースローから最速151キロのストレートを投げ込み、変化球はツーシーム、カットボール、スライダー、カーブ、フォークを投げ分けます。
東京都出身の清水昇選手は高校は帝京高校に進学し1年秋からはエースとして活躍し、2年春には都大会優勝を果たす活躍を見せましたが、高校在学中に甲子園出場はかないませんでした。
高校卒業後は国学院大学に進学し1年秋からリーグ戦に出場すると、2年秋からはエースとしてチームを支え、通算43試合に登板し、13勝7敗、219回を投げて防御率は2.83を記録し、4年夏には日米大学野球とハーレム国際大会で日本代表に選出されました。
低めへの制球力と決め球のツーシームを武器に、最速151キロを投げる即戦力投手として2018年のドラフト会議でヤクルトスワローズから1位指名を受けて入団しました。
プロ入り1年目のシーズンはチームが1970年以来の15連敗中での登板となり異様な緊張感に包まれ、清水昇選手は「新人らしくやることが一番」と臨みましたが4回5失点と打ち込まれ、プロ初登板を初勝利で飾ることはできませんでした。
その後は先発も経験しながら主にリリーフで11試合に登板し、0勝3敗、防御率7.27の成績に終わり、「厳しい世界と感じた1年だった」と清水昇選手は悔しさを口にしました。
2020年シーズンは「まずは初勝利をしたい」と意気込んでおり、清水昇選手がシーズンを通してヤクルトスワローズのマウンドを守り抜いてくれるのを楽しみにしています!
坂本光士郎
3人目の選手は坂本光士郎(さかもと・こうしろう)選手です!
坂本光士郎選手は1994年生まれの25歳、身長179センチ、体重75キロ、左投げ左打ちの中継ぎ投手で2018年のドラフト会議でヤクルトスワローズから5位指名を受けて入団しました。

スリークォーターから最速148キロのストレートを投げ込み、変化球はツーシーム、スライダー、カットボール、チェンジアップ、カーブを投げ分けます。
広島県出身の坂本光士郎選手は如水館高校に進学し2年春からベンチ入りを果たすと、夏には控え投手として甲子園出場を果たしましたが、3年生の時に甲子園の出場はかなわず、高校卒業後は日本文理大学に進学しました。
日本文理大学では3年春からリリーフとして公式戦に出場し、4年春からは主将を務めながら主戦投手として活躍して春には防御率1.49、秋には0.99の圧巻の投球を披露して2季連続でMVPを受賞し、全国大会に出場する活躍を見せました。
大学卒業後は新日鉄住友金広畑に入社し、1年春から主戦投手として公式戦に出場して活躍を続け、2年目の都市対抗野球戦では7球団のスカウトが駆け付けるまでの投手に成長し、スカウトの前で8回3失点の力投を披露し高い評価を得ました。
スタミナがあり、多彩な変化球を投げ分けることができて、先発・中継ぎを務められることからヤクルトスワローズから5位指名を受けて入団しました。
プロ入り1年目の2019年シーズンは1軍戦で19試合に登板し、勝ち負けなしの3ホールド、防御率5.82の成績で終わり、2軍戦では28試合に登板して35回を投げて33個の三振を奪い、防御率は3.57の成績を収めました。
「結果だけを見ると2軍に落とされても仕方ない成績だった」と、坂本光士郎選手は悔しさを口にし、2020年シーズンは1軍で7回・8回を任せてもらえるような投手になり、50試合に登板することを目標に掲げました。
プロ入り1年目ながらある程度の試合に登板し、来期の活躍への期待を持たせてくれた坂本光士郎選手が2020年シーズンは投手としてさらなる飛躍を見せてくれることを楽しみにしています!
まとめ
今回はヤクルトスワローズで2020年に活躍の期待がかかる3選手を紹介しました!
どの選手も防御率が高いのが気になるかと思いますが、冒頭でもお話しした本拠地の特性上、仕方がないことではあるので、どの選手も2019年以上の活躍を見せてくれることを楽しみにしています。
そしてヤクルトスワローズが2015年以来のリーグ制覇を達成してくれることを楽しみにしています!
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